2003.06.03

テクニカルニュース

環境

「環境経営」を強力にサポート!~建物の環境負荷評価システムを強化~

 グリーン調達の推進や、企業グループ全体での環境マネジメントなど、企業における環境重視の経営は、その裾野を着実に広げています。当社は、お客様のさらなる環境経営推進をサポートするために、環境負荷評価システム「GEM(ジェム)-21」をバージョンアップしました。

 強化された「GEM-21」は、計画建物のライフサイクル全般にわたるLCCO2などの環境負荷排出量を、建物の企画・基本設計段階で高精度に算出・評価できるシミュレーションシステムに、ライフサイクル廃棄物(LCW)や環境社会コストを試算・評価する機能を加えました。同時に、ライフサイクルコストを算出することで、環境負荷低減効果とコストのバランスを比較・検討しながら環境負荷の少ない建物を実現します。

 建設・改修工事にあたり、お客様の環境経営に役立つ情報をご提供します。

▼「環境社会コスト」評価の概念

▼シミュレーションの流れ

GEM-21: Global Environment Model/Mangement-21

■「GEM-21」の特長

  • 建物情報が詳細に決定していない企画段階でも試算が可能です。
  • 上記入力項目をもとに、約半日の入力時間でコンピュータシミュレーションでき、2~3日で結果をご提案できます。
  • 約160種の環境負荷低減メニューと廃棄物削減メニューにより、改善策を即座に比較・検討できます。

「GEM-21」の機能

■環境負荷の試算と低減

 LCCO2(ライフサイクルCO2)やLCNOx、LCSOx、LCEnergyなど、建物の建設から運用、解体にわたる各種の環境負荷を試算・評価します。また、メニュー化された約160種類の環境負荷低減技術を用いて、低減するための改善策を検討できます。


環境負荷低減メニュー

■廃棄物の試算と削減

 建物の建設・運用・解体時の廃棄物量はもちろん、オフィスから出る事業ゴミの年間量をあらかじめ入力することにより、LCW(ライフサイクルウェイスト:生涯廃棄物量)を試算することができます。また、各種の削減メニューを比較・検討しながら、LCWの削減を図ることができます。


LCW削減メニュー(下)


運用時の廃棄物データ入力画面

■LCC(ライフサイクルコスト)の試算

 環境負荷低減メニューや廃棄物削減メニューを取り入れた場合の「建設費」「運用費(光熱費、修繕費、改修費など)」「解体費」を企画段階で試算することで、効果とコストのバランスを図りながら、環境にやさしい建物を計画することができます。

■環境社会コストの試算

 建物の環境負荷や、環境対策の導入による負荷低減効果を金額に換算する機能を搭載しています。LCA(ライフサイクルアセスメント)の結果であるCO2、NOx、SOxや、水質汚濁の指標であるCOD、廃棄物の発生量に伴う健康被害などの金額を統計データ(生命表、年齢分布データ、物質あたりの被害量)を元に計算し、これを合計することにより金額評価を可能にしました。


ISO14040に準拠したLCAの実施に利用可能

 環境負荷、LCC、環境社会コストなど、多面的な検討が可能なため、定量的な環境指標の一つとして、経営判断の材料にも利用できます。また、LCAに関する国際規格であるISO14040に準拠したLCAを実施できますので、お客様の環境に対する取り組み姿勢を一般消費者や投資家などへ、適切かつ容易に伝えることができます。


環境負荷(LCCO2


ライフサイクルコスト


環境社会コスト