2003.02.18

テクニカルニュース

省エネ

自然エネルギー利用によるCO2削減効果と光熱用水費削減額をすばやく算出

 このたび、お客様が太陽光発電や自然採光照明などの自然エネルギーをビルに採用する場合の“年間CO2削減量”と“光熱用水費削減額”を短時間で精度良く算出できるシミュレーション・システム「GREEN STAFF」を開発しました。

 さらに従来からの省エネ手法である庇による日射遮蔽や、排気の熱エネルギーを逃がさずに空調に利用する全熱交換器といった省エネ技術などについても同様に短時間で精度良く比較検討できます。その結果、お客様の自然エネルギー利用へのニーズにより一層きめ細かく応えることができるようになりました。

「GREEN STAFF」入力画面

≪お客様メリット≫

  • 年間の省エネルギー量、CO2削減量および光熱用水費削減額を設計計画段階で精度良く算出できるため、費用対効果を勘案して最適な自然エネルギー利用技術の採否が判断できます。
  • これまでは1週間かかっていたような自然エネルギーの利用効果を一日程度でご確認頂けます。建物規模や自然エネルギーの採用項目数によっては数時間でも算出が可能です。
  • 新築だけでなく、改修にも利用できます。

シミュレーションシステム「GREEN STAFF」とは?

 近年、CO2削減などの地球温暖化対策として、太陽光発電や自然光利用照明など自然エネルギー利用技術に関心が高まりつつあります。さらに来年度からの改正省エネ法施行に伴い、大規模なビルなどに対して省エネ目標義務が厳しくなります。このような社会動向の中、より高まるお客様の自然エネルギー利用へのニーズに迅速かつ定量的なシミュレーション技術でお応えします。

 自然エネルギーによる省エネ効果は気候条件によって異なり、季節や時刻により変動することからその省エネルギー効果を精度良く算出するのは困難です。従来は、季節毎(または月毎)の代表的な1日若しくは1時刻における自然エネルギー利用による省エネ量を算出し、それをもとに1年間の省エネ量を推計するのが一般的でした。

 当社は、従来からオフィスビルや学校などの建築工事において、自然エネルギー利用技術を積極的に採用し、他の省エネ手法と合わせて、建物の年間光熱用水費およびライフサイクルCO2の20%~30%削減を達成するなど実績をあげてきました。

 「GREEN STAFF」は、このような当社の過去の省エネ、CO2削減実績を体系化したもので、全国の様々な地域での時々刻々と変化する室内温湿度や室内照度などをきめ細かく精度よく計算できます。これにより、自然換気や外気冷房、自然採光照明といった殆どの自然エネルギーや、屋上緑化による省エネ効果などの評価が可能です。

 また、日射遮蔽などの建築的省エネ手法や、全熱交換器などの設備的省エネ手法についても定量評価が可能となりました。

▼出力結果(例)


昼光利用による年間照明電力量省エネ割合


昼光利用による年間照明電力量グラフ

全国約840地点のデータをもとに、より高い精度でお応えします

 全国約840地点の気象データ(外気温、湿度、日射量、風向、風速など)を利用することにより、建設地の気象条件に応じた自然エネルギー利用効果を算出します。