2004.05.06

テクニカルニュース

環境

目には見えない「音と電波」の問題が一目瞭然!

当社は、お客様の技術的な問題を解決するために、さまざまなシミュレーション技術や実験施設をご用意しています。今回は、最近特にお問い合せの多い「騒音」と「屋内の電波障害」に関するシミュレーション技術をご紹介します。

「騒音」でお悩みの方は…


騒音伝搬予測システム

「屋内の電波障害」でお悩みの方は…


屋内電波伝搬シミュレーション


「騒音」でお悩みの方は…騒音伝搬予測システム

私たちは日々さまざまな音に囲まれて暮らしています。不快な音は人の健康に害を及ぼす騒音ともなりえます。また、年々環境問題への関心が高まるなか、環境要因の一つである騒音は重要視される傾向にあります。騒音の影響を迅速に把握し、適切な対策を講じる必要性が高まっています。

「騒音伝搬予測システム」は、工場や道路・鉄道、大規模小売店舗などから生じる騒音が周辺に及ぼす影響を高精度に予測し、騒音対策に利用するシステムです。

本システムは、塀などの障害物による音の回り込み、周りの建物などによる反射など複雑な騒音を精度よく解析します。また、複雑な建物形状などの影響や広範囲に渡る騒音についての分布予測など幅広く対応できます。解析結果は、騒音レベルの分布をビジュアルに表示し、周辺への伝搬状況をわかりやすく把握できます。

工場や道路・鉄道、大規模小売店舗等の騒音予測や対策をお考えの皆様に、「騒音伝搬予測システム」を用いて騒音の伝搬を予測・評価し、最適な騒音対策方法や快適な音環境をご提供します。

■システムの特徴

  • パソコン上でモデル構築から結果表示まで一貫して行えるシステムです。
  • 対話型のシステムのため、モデル構築が極めて容易に、短時間に行えます。
  • 部分的な予測だけでなく、水平・垂直・3次元に幅広く対応できるシステムです。
  • 周辺建物の反射音など様々な影響を考慮し、高精度に予測します。
  • 解析結果をわかりやすく、ビジュアルに表示することができます。

■解析フロー

解析モデルの構築


図面・地図などをもとにして、音源・予測点・障害物(建物)を入力します。

音源条件設定
音源条件設定

音響のエネルギー設定
音響のエネルギー設定



騒音伝搬演算

モデル構築で設定した個別予測点や水平・垂直・3次元の騒音レベルの予測計算を行います。



結 果 表 示

騒音レベル分布の表示、個別予測点の周波数特性の表示がビジュアルに表示できます。

個別観測点の計算結果表示例
個別予測点の計算結果表示例


Aビルの外壁サッシの遮音性能の設定を行うために、図の左右に走る道路について交通騒音の伝搬状況を予測した例


「屋内の電波障害」でお悩みの方は…屋内電波伝搬シミュレーション

近年は、オフィスを中心に事業所PHSや無線LANの高度利用が進んでいます。しかし、オフィス空間では鋼製の家具や什器、熱線反射ガラスなど電波を反射する材料を多く使っているため、反射の影響受けて電話がかかりにくくなったり、無線LANのデータ伝送速度が遅れたり、混信するトラブルが発生する場合があります。

この「屋内電波伝搬シミュレーション」は、建材の反射・透過を考慮したシミュレーションで、オフィスの電波の強度および通信速度の分布状況を予測して通信環境を評価します。当社独自の建物に関する豊富なデータベースを活かして、高精度な予測が行えます。

また、予測結果を平面図と重ね合わせてビジュアル表示することにより、目に見えない電磁環境を容易に理解することができます。良好な無線通信環境を確保したオフィス空間の設計が可能になります。

良好な無線通信環境を確保するには、計画・設計段階からの検討が重要です。平面計画や内装が電波に与える影響をシミュレーションによって評価し、計画・設計やビル内の基地局(装置)配置に反映させる必要があります。

無線LAN等を計画されている企業の方々に、通信環境評価を行い、最適な無線通信環境を提供します。

オフィスの平面図
オフィスの平面図
オフィスエリアの灰色の部分についてシミュレーションを実施

電波強度の分布例
電波強度の分布例
発信点付近は電波の強度が強く(橙)、離れるに従い弱くなる(緑)

電波の遅延における変動値の分布例
電波の遅延における変動値の分布例
発信点付近は直接波が強いため遅延における変動が小さく(緑)、距離が離れたところ、反射波の影響を受けやすいコーナー部分については変動が大きくなる(赤)

■システムの特徴

  • 建物を構成する壁、床、天井、ガラス等の基本的建材のデータベースを豊富に備えているため、様々な建材で構築される建物の解析が容易に、精度よくできます。
  • 事業所PHSや無線LANシステムが導入される建物について、コアの配置、内装材の選定、パーティション配置等の平面計画やビル内基地局(装置)の最適配置設計が容易に行えます。
  • シミュレーションにより、平面計画等の設計業務の効率向上や、基地局(装置)配置設計の際の電波実測等が不要になり、労務コストが削減できます。

■解析フロー