2007.07.10

テクニカルニュース

環境

万全なアスベスト対策! 技術も管理体制も一層充実

業界でいち早くアスベスト対策に取り組んできた当社の技術は、各方面から高い評価をいただき、数多くの施工実績を上げています。今回は、さらにアスベスト除去工事における調査から計画、除去、処分の各プロセスで、重要な役割を果たす5つの技術を開発するとともに、データベースの整備など3つの社内インフラを新たに立ち上げ、社内の管理体制を一層充実させました。これにより当社は、より安全・安心なアスベスト除去工事の実現に不可欠な技術基盤・社内体制を万全に整えました。

今回のテクノロジーとインフラの融合により、当社は今後、積極的にアスベスト対策事業に取り組んでまいります。


粉じん飛散防止剤吹付け作業


飛散防止剤で固めたアスベストの除去作業

●当社のアスベスト対策の特徴

  • 調査から、除去・処分まで、アスベスト除去工事における各プロセスのキーとなる要素技術を保有しています。
  • 社内インフラの整備により、管理体制も万全です。
  • 豊富な実績により、信頼性の高さが裏づけられています。

除去プロセスのキーとなる5つの要素技術を開発

アスベスト除去工事は、調査から、除去・処分まで、さまざまなプロセスを経て行われます。今回開発した5つの要素技術はそれぞれ、各プロセスにおけるキーとなる技術です。

調査吹付け材の表面劣化度を診断する「計測システム」

アスベストを含む吹付け材の劣化度を簡単に診断する技術です。独自に開発した携行型の計測装置を用いて、一定量の空気を吹き付けた際に、吹付け材から飛散するアスベストを捕集して計測します。これまでの目視に頼っていた劣化度判定を数値化し、客観的に評価できます。

除去大気中のアスベスト等の粉じんを簡単・迅速に測定する「携行型計測装置」

当社と柴田科学(株)が共同で開発した携行型計測装置「ファイバーサーベイメーターFS-1」は、大気中のアスベスト等の粉じん濃度をわずか1分で測定することができます。

十分な計測機能を備えながら、業界で最小・最軽量(2.6kg)、従来製品の半額以下の価格(98万円)を実現しました。


ファイバーサーベイメーターFS-1

除去天井面施工用の「移動式施工ユニット」

天井面の近くに約10m四方の足場と、作業関連機材を装備した移動式施工ユニットです。ユニット下のスペースは、他作業に使用することが可能です。

本ユニット採用により、アスベストの除去作業の際、室内備品などを動かす手間が最小限で済みます。工場や倉庫など大空間の建物向けとして活用します。


移動式施工ユニット

処分アスベスト専用の「減容化装置」

除去したアスベストを圧縮し、その体積を半分以下に減らす業界初の専用装置です。隔離シートや保護衣なども減容できます。廃棄に伴う輸送トラックの台数削減や、不足する処分場対策に貢献します。


減容化装置


作業状況(隔離シート内)


減容化された廃石綿等(隔離シート内)

処分アスベスト廃棄物の「セメント固型化技術」

アスベスト廃棄物にセメントと薬剤等を混ぜて固型化する技術です。今後、急増が予測されるアスベスト廃棄物による既存処分施設不足の問題や処分費用の高騰が懸念されています。廃棄物を発生地で処分するという観点から、東京都では、平成18年2月から中央防波堤外側処分場において、セメントで固型化されたアスベスト廃棄物の受け入れを開始しています。受入条件の固型化したアスベスト廃棄物の圧縮基準強度1N/mm2以上を確保しています。現状の他県への処分と同等の処分費用を実現しました。


ミキサーによる廃石綿の混練(隔離シート内)


固型化された廃石綿(隔離シート内)


処分状況(東京都中央防波堤外側処分場)


3つの社内インフラにより、目に見える形で管理体制を強化

お客様や社会の信頼を得るために、3つの社内インフラを新たに立ち上げ、目に見える形で社内の管理体制を充実させました。

■建材中のアスベスト含有量を分析する体制を整備

建材中のアスベスト含有量の分析を迅速に行えるよう、専用の分析機器を整備しました。あわせて担当部署に専任の技術者を確保するなど、受入体制を立上げています。

分析に必要な期間は、わずか一日で、総合建設業では唯一、厚生労働省から一定以上の技術水準のある分析機関として認められ、日本作業環境測定協会で公表されています。


分析機器(技術研究所)

■「アスベスト施工フォローシステム」を構築

調査記録や除去の履歴など、アスベストに関連した社内の工事情報を全社的規模でデータベース化しました。イントラ上の端末で、データ入力、情報検索及び閲覧などが可能です。建物の調査から、施工、復旧に至るまでの情報を全社どこでも瞬時に確認できます。社内外からの情報提供の要請に、的確かつ迅速に対応していきます。

■施工管理ツールの整備

法規制等の行政指導の変更点などを盛込み、管理方法を見直して、施工計画書を標準化しました。お客様に対して、わかりやすい工法計画を速やかに提示します。


業界をリードした当社のアスベスト対策技術

当社は業界でいち早くアスベスト対策の技術開発に着手し、アスベストの対策事業に積極的に取り組んできました。

当社がこれまで開発した技術のなかでも、吹き付けアスベストの粉じん飛散を防止する除去技術「ASP工法」は、行政をはじめとする各方面から高い評価を得て、多数の施工実績を上げています。

また、総合建設業では唯一、財団法人日本建築センターから審査証明を取得しています。


技術審査証明書


アスベスト封じ込め剤・処理剤 (アステクター)